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毛先が軽やかなレイヤーボブを徹底解説!

ファッションは、服装だけでなくヘアスタイルにもちょっとした工夫をすることで、その人の雰囲気をがらりと変えることができます。そのヘアスタイルのなかでおすすめしたいのが「レイヤーボブ」です。レイヤーにはさまざまなパターンがあり、エレガントからカジュアルまであらゆるスタイルに合わせることができます。今回は、ほかの人に差をつけるレイヤーボブについて詳しく解説します。

レイヤーボブとはどんなスタイル??

レイヤーボブの「レイヤー」とは、日本語で「段」「層」を意味する言葉です。レイヤーボブは、文字通りヘアスタイルに段差をつけるために、髪を部分的に短くするカット技法のことを指します。このヘアスタイルの特徴は、段差がつくことにより、トップの髪よりもその下の襟足付近の髪のほうが長くなることです。この段差によりヘアスタイル全体にアクセントがついて毛先に動きが出るので、通常のボブより丸みや軽さが際立つ仕上がりになります。

メリット1.簡単に動きを出せる

レイヤーボブのメリットは、動きのあるヘアスタイルを簡単に仕上げることができる点です。レイヤーを入れてヘアスタイルに段差ができると、ヘアスタイル全体の層が薄くなり軽くなります。そのため、毛先も軽くなり動きをつけやすくなるのです。髪の量が多く重めの印象があるボブでも、トップなど一部に軽くレイヤーを入れるだけで、ふんわりとした動きのある仕上がりになります。

しかし、動きのあるヘアスタイルは明るく軽やかな雰囲気をつくることができますが、その人の髪質によって良い仕上がりにならないこともあるのが特徴です。人によっては、レイヤーを入れたことにより、髪が必要以上に広がってしまう、毛先がパサついて見える仕上がりになることもあります。自分の髪質を考慮して美容師さんにも相談して、レイヤーを入れるかどうか決めることが大事です。

メリット2.髪のボリュームを調整できる

レイヤーボブは、髪のボリュームを自分の思い通りに調整しやすくなることもメリットです。もともとボリュームがあるヘアスタイルは、髪がいくつもの層になって重なっています。しかし、髪の長さが部分的に異なり段差ができるレイヤーボブは、髪が重なる部分が少なくなり、自在にボリュームを調整できるのです。髪の量が多い人は、女性らしい可愛いボブにしても、見る人に重苦しい印象を与えてしまうケースもあります。自分の思うようなヘアスタイルができず悩んでいる人は、レイヤーボブにして髪のボリュームを自在にしてみるとよいでしょう。

前下がりなら大人っぽい雰囲気

レイヤーボブのなかでも、前下がりタイプのレイヤーは、芸能人や人気モデルなどの間でも流行しているヘアスタイルです。このヘアスタイルにすれば、全体のシルエットがきれいにまとまり、大人の雰囲気に仕上がる効果があります。黒髪のストレートヘアで前下がりレイヤーボブにすれば、派手な仕上がりではないためオフィスでも違和感がなく、小顔に見える効果もあるのが特徴です。女性らしさもありながら「ハンサムかつマニッシュ」な仕上がりになるのが、前下がりストレートのレイヤーボブといえます。

シャープな印象のある大人の雰囲気を目指している人には、ストレートヘアのレイヤーボブがおすすめですが、「それは少し堅苦しいのでは」と思っている人もいることでしょう。そんな人には、大人っぽさをキープしつつ、動きのあるヘアスタイルである「大人かっこいい前髪なしのショートボブ」がおすすめといえます。このレイヤーボブは、パーマをかけて丸みをつけることが特徴です。パーマにより大人でありながら可愛い雰囲気をつくることができ、ストレートよりも動きのあるヘアスタイルに仕上げることができます。また、レイヤーボブにしたことにより髪が軽いため、自分の好みにさまざまなアレンジをほどこすことも可能です。

短めなら活動的で元気いっぱいの印象

女性に限らず、イメージチェンジを図りたい、気分を一新したいと考えているとき、その手段のひとつがヘアスタイルを変えてしまうことです。そのわかりやすい例がロング・セミだった髪をバッサリと切ってショートヘアにすることです。女性がショートヘアにした場合、元気で若々しい印象になる効果があります。しかし、望んでいなくても、子どもっぽくボーイッシュな雰囲気にもなってしまい、女性らしい・大人っぽい雰囲気がなくなってしまう可能性もあります。

また、ロング・セミのように髪でフェイスラインを隠すことができず顔がより目立ってしまうため、ショートヘアにイメチェンするのは躊躇すると感じている女性もいることでしょう。しかし、ショートヘアにレイヤーを入れるだけで軽やかで女性らしい印象をキープしつつ、ショートヘアの良い面である活動的で元気いっぱいの印象を見る人に与えることが可能になります。レイヤーボブにすれば、レイヤーが入っていることにより髪に動きをつけやすくなり、短いながらもさまざまなヘアスタイルを楽しむことができるのです。また、パーマをかければ、よりバリエーションが広がります。

そして、寒い時期になるとマフラーやストールを巻いて首元にボリュームが出ることになります。その状態でショートレイヤーボブでいると、ボリュームのある顔下に対してショートレイヤーボブの軽やかさが際立ち、小顔に見える効果もあるのです。見る人に、アクティブでありながら大人可愛いイメージも与えるのが、ショートレイヤーボブといえます。

レイヤー多めのかっこいいウルフもおしゃれ

ウルフスタイルとは、かつてはウルフカットとも呼ばれ、襟足の髪だけを長く伸ばしたヘアスタイルを指していました。このウルフカットは、主に男性の髪型でしたが、レイヤーを多く入れることによって、女性が取り入れても違和感のないヘアスタイルとなったのです。ウルフスタイルは、多めに入ったレイヤーのおかげで長い髪がアレンジしやすく、さまざまなバリエーションを楽しめる髪型として、女性たちに注目されています。

ウルフスタイルは、原型であるウルフカットが男性が主に好んでいた髪型だったため、ワイルドな仕上がりになるのが特徴です。女性には向いていないと思われているこのヘアスタイルも、工夫次第でワイルドさがありながら、セクシーで女性らしい雰囲気もつくることも可能です。レイヤーが多く入っているおかげで毛先が軽やかになり、動きを出しやすくさまざまなアレンジをすることができます。デコルテのラインに沿って広がるような仕上がりになることが多く、長い髪を躍動感のある美しいヘアスタイルに仕上げるのが、ウルフスタイルなのです。

ワイルドな印象のウルフスタイル、女性らしくありながらほどよく重たい感じのボブ、このふたつのヘアスタイルを楽しみたい人におすすめなのが、カジュアルボブウルフです。全体的なスタイルはボブでありながら、伸ばした襟足を動きのある感じに仕上げることによって、ボブをそれほど重くない印象にします。多少くせっ毛のある人も、それが個性になるのがカジュアルボブウルフです。

レイヤー控えめなら重めのAライン

ヘアスタイルの呼び名でよく見かける「Aライン」とは、下に向かって広がっていく、アルファベットの「A」に似た、ふんわりとしたヘアスタイルのことです。ふわっと下へ広がった三角の形になったボブが、Aラインの例としてよく取り上げられます。軽やかさをあえて出さずに少し重めの印象にしたり、パーマや巻き髪を加えることでアクセントをつけたりなど、さまざまなアレンジが可能で、女の子らしい可愛い仕上がりになるのがAラインなのです。

そして、ショートのAラインは、レイヤーを入れることによって、ひと味ちがうAラインショートボブになります。少な目のレイヤーを入れることによって、Aラインショートボブのやや重めな印象をそのまま残すことができ、実際はそれほど重くないので髪のお手入れも楽にできます。全体的にAラインをキープして若干の重さがある感じにすればしっとりとした雰囲気となり、それでいて女性らしい可愛さもあるヘアスタイルに仕上げることが可能です。そして、Aラインレイヤーボブは、面長のひとに向いているヘアスタイルで、前髪があれば面長や顔の大きさをカバーできて、小顔・丸顔に見える効果があります。

ひし形レイヤーは小顔効果をねらえる

ひし形スタイルは、文字通りひし形のようなフォルムをしているヘアスタイルのことです。トップから下へ徐々に広がりを見せて、耳当たりをピークに今度は狭まるように髪が伸びていくのが、理想的なひし形スタイルです。このスタイルの特徴は、面長や顔の大きさを気にする必要のない、顔型や骨格に関係なく誰にでも対応できるスタイルという点です。そして、自分の顔の気になるところも、無理なくカバーできるのも、このスタイルの特徴といえます。

目尻を隠したいなら斜め前髪や流し前髪にすれば、違和感なく目尻を隠すことができ、大人っぽい雰囲気をつくる、または、小顔に見せる効果もあるのです。また、耳の横あたりの髪がひし型の頂点のためボリュームがあり、それがフェイスラインをカバーする役割を果たしてくれます。顔の大きさや面長がコンプレックスのひとは、フェイスラインを目立たなくさせる、このひし形スタイルがおすすめです。

レイヤーは、ヘアスタイル全体のうち表面にレイヤーを入れることによって、ひし形スタイルをつくりやすくする効果があります。ひし形スタイルの完成度を高めてきれいなひし形をつくるには、髪を内側に向けて軽くパーマをかけることです。ワンカールをかけることによって、耳から下の髪がきれいに内側を向いて、ひし形を無理なく形づくることができます。セットする際は、パーマのかかった髪をゆるく内巻きに巻いてファイバーワックスを揉み込んでセットすれば、簡単にひし形にすることができます。レイヤーが入っていることによって、髪の間に隙間があるので、簡単にセットすることができるでしょう。

雰囲気が変わる!レイヤーボブのアレンジ

レイヤーは、ただ髪に入れるだけでも効果がありますが、さらに、ひと工夫のアレンジを加えることによってヘアスタイルの雰囲気ががらりと変わります。ひし形のヘアスタイルをつくる際に効果的なのが軽く巻き髪にすることですが、それ以外のヘアスタイルでも巻き方次第でヘアスタイルのアクセントになるのです。レイヤーを入れて軽くなった毛先にワンカールを入れたボブは、ゆるくふわっとした感じのボブをより軽くするガーリーな印象に仕立てる効果があります。

巻き方は内側に巻くひとが多いですが、外側に巻いて「外はね」の状態にするのも、可愛い効果が生まれておすすめです。外はねの場合、少しウェットな感じでスタイリングをすることによって、今風のアレンジになります。可愛らしくガーリーに見せたい場合は内巻き、アクティブなイメージでいきたいときは外はねという具合に、その日の気分によって、巻き方を変えてみましょう。

レイヤーを入れていれば、特別なスタイリングをせずにシンプルにひとつ結びをするだけでも、スタイリッシュなヘアスタイルをつくることが可能です。レイヤーを入れたことによって、ひとつに束ねきれなかった短い髪も自然な感じとなり、見た目がだらしなくなくおしゃれな効果を生み出します。レイヤーを入れていないと髪の量が多過ぎて、まとまらない髪はとっ散らかった印象になりますが、レイヤーを入れていたらそのような心配はありません。

レイヤーボブのアレンジで、簡単にできて見た目が華やかに仕上がるのは、髪をねじってつくる「くるりんぱ」です。普段だけでなく結婚式や各種パーティーにも対応できるので、つくり方を覚えておくと便利でしょう。きれいにくるりんぱをつくるポイントは、つくる前にコテで軽く髪を巻いてベースをつくることです。あくまでベースなので、しっかりと巻く必要はありません。

そして、ツヤ系のスタイリング剤を髪になじませると、よりスムーズにつくることができます。次に、くるりんぱをつくる前のまとめた髪、くるりんぱが完成したあとはゴムできつくしばることも大事です。しっかりとしばらないと、あとになってくずれてしまいます。ゴムでしばって完成したら、丁寧に細かく髪をほぐすことも大切です。くるりんぱをつくるうえでの正しい手順をしっかりと把握して、さらに、あらかじめレイヤーを入れていたら、簡単にくるりんぱをつくることができます。

レイヤーボブで軽やかヘアを楽しもう!

レイヤーボブには、さまざまなタイプがありますが、どのタイプにも共通しているのが毛先が軽やかで動きのあるヘアスタイルということです。髪に段差があるため軽やかなスタイリングが可能なレイヤーボブは、あらゆるヘアスタイルを楽しむことができます。ヘアスタイルのバリエーションに迷っている人がいたら、ぜひレイヤーボブを試してみてはいかがでしょうか。

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美容室ZACC 監修記事

青山・表参道の美容室ZACC(ザック) 幅広い顧客にはタレントや著名人も多数来店。代表の高橋和義は多数のCM・写真集等のヘアメイクを担当し、セミナーやショーを国内外で行う。また早くからサロンオリジナル商品の開発も手がけるなど、日本美容界のトップランナーとして活躍。

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